2008年9月3日水曜日
政治と科学
09概算要求/科学技術関係費、14.3%増-環境・少子高齢化対応
来年度の科学技術関係費が増額されるかもしれないとのこと.国の科学予算は,当然ですが,政治家が決定します.政治,経済が科学に大きな影響力を持っています.小泉さんが首相でした頃は,ある意味で科学バブルだったわけで,博士号取得者も多く生まれましたし,natureやscienceといった一流科学雑誌に日本人研究者の論文が載る事も多くなりました.そのツケによって今はポスドク問題なども発生しているわけですが.
ところで,9月1日に福田さんが首相を辞任したとの事.防災の日にかけて,下記のような皮肉も生まれています
防災の日─今年は未曾有の人災に備えた訓練も・永田町
さきほど,「政治,経済が科学に大きな影響力を持っています.」と言いましたが,関係しているのであれば,一方通行である事はありません.回りくどい言い方をしましたが,「科学も政治,経済に大きな影響力を持っているのです.」.
脱線しますが,スポーツも政治と無関係ではありません.スポーツの世界では,政治の世界の話をもってくるなという潔癖な発言をされることがしばしばありますが,それはとても幼稚な発言です.政治はスポーツに大きな影響を与えます.しかし,スポーツが政治に大きな影響を与える事もできるのです.1つの例は,近代五輪の精神でもある大会期間中の停戦があります(今回は見事に破られました.声明を出すなりの措置を執らなかったIOCは全くの腑抜けと言わざるを得ません).スポーツが政治とは無関係である事を主張するよりも,スポーツが政治に影響力をもつことがスポーツのすばらしさを表している,と私は思うのです.
アメリカでも大統領選のまっただ中です.アメリカの科学者のなかには,露骨に政治的な発言をする方もいます.それは,政治と科学が関係している事をつよく意識しているからでしょう.日本では,科学者は政治的な発言をすることはあまりありません.もっと言えば,その手の発言を避けるのではないでしょうか?政治はきな臭い面もあります.発言によっては命の危険を感じる事だってあるでしょうから,仕方のない部分もあるかもしれません.ですが,世界一安全な国(あくまで経験論ですが)ならば,科学者ももう少し政治の話題をしてもいいのかなと思います.単純に科学に予算をたくさん割いてくれる政党に一票という科学者がいても良いでしょう.私は,国の運営において科学が優先順位の1位とは残念ながら思えないので,その様にはいかないのですけどね.
総合的に考えて自民党は一度与党から降りるべきでしょう.自民党のやることに逐一反対する民主党も幼稚に見えるのですが,幼稚さに目をつむって変化をのぞみます.私達が端的に影響を与える事が出来る早く総選挙が行われる事を願うばかりです.
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